8 HOTEL 湘南藤沢: 1週間が8日あったとするならば

3年半ぶりの湘南。何もかもが様変わりしていたなんてことはなく、小さな変化が所々にみられるのが何だか嬉しかった。かつて毎日歩いていた駅までの道にある、いつも通り過ぎていた8 HOTEL。当時からオシャレな雰囲気があり一度泊まってみたかった。ホテルのコンセプトは、

1週間が8日あったとするならば人は、
どのようなインスピレーションを、
そこで抱くのだろうか。

何も気にせず宿泊予約をしたら2022年の7月から「8WATER CAVE swim suits spa」なる施設がオープンしていた。男女共用で水着を着用してサウナやプール、温浴を楽しめるスペース。諸事情により一泊しかできないのにやりたいことが多すぎる。昔の自宅周辺を散策したいし、思い出の江の島や砂浜を歩きたい。今回優先したのは湘南で家を買うときに知り合い、売るときもお世話になった今でも繋がりのある不動産屋の友人との会食。お互いの近況や湘南地区の物件相場などを楽しく話し、ホテルにチェックインしたのは夜も遅い時間になってから。その日のスパの営業はすでに終了していたので諦めて眠りにつく。しかし早起きの習慣で6時前には目が覚めてしまった。ホテルを出発するのは8時。朝食を考慮しても充分間に合う時間。受付に行きスパの申し込みを済ませタオルとバスローブを受け取って一旦部屋に戻る。水着に着替えてバスローブを羽織りエレベーターで2階へ降りる。ホテルという空間がすでに非日常的なのに客室の一角がスパへの入り口になっていて、まるで探検気分を味わっているようだ。トンネルのような渡り廊下で別棟へ入ると青い水の洞窟が現れた。

さすがに朝の6時にはまだ誰もいなくてサウナ初心者の僕にとってはとても嬉しかった。カップルなんていたらサウナに入らずきっと部屋にUターンしていたに違いない。と言いながらカップルで滞在したら面白いホテルだとも思う。まずはシャワーを浴び泡風呂に入って温まる。恐る恐るサウナに入り10分頑張ってみる。そして水風呂(13.5°)に挑戦してみるも身体が温まりきっていないからか寒くて断念。この日はとても寒く外気浴も早々に諦めた。それでも何セットかトライしていると段々とサウナの心地良さを感じることができた。出発時間が迫っていたのでのんびりとはできなかったが、みんながサウナにハマる理由が少し分かったような気がした。急いで部屋に戻り着替えて1Fのラウンジへ。朝食はサラダ、ミネストローネ、ホットドッグ、ドリンクのセット。ホットドッグを食べたのはいつ以来だろう。懐かしい味がした。

10時間にも満たない滞在だったが内容の濃い時間を過ごすことができた。もし1週間が8日あったとするならば、サウナに入りカフェでご飯を食べ、江ノ電に乗って海に行きのんびりと過ごす。そんな1日が欲しい。

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